元高等学校校長である高山先生が上梓された書籍が読みやすくまとめられ、kindleにアップされました。

『牧田宗太郎物語』紹介
『牧田宗太郎物語 ― 人を育てるという、生涯の仕事 ―』は、四條畷学園の創立者・牧田宗太郎の生涯と思想をたどり、その教育観の核心をわかりやすく伝える一冊です。著者は元四條畷学園高校校長の髙山光夫先生。原著の研究成果をふまえつつ、学園で学ぶ生徒や保護者、教育に携わる人々にも届くよう、平易な表現で再構成されています。
本書は、牧田宗太郎の幼少期から教員時代、欧米視察、そして四條畷高等女学校創立に至る歩みを通して、その人物像を立体的に描いています。牧田は、地位や名声ではなく、人の人格と品性を育てることこそ教育の本質であると考えました。その思想は、自由主義・人格尊重・実践を重んじる教育として結実し、学園創立の原動力にもなりました。
本書の魅力は、単なる伝記にとどまらず、「人を育てるとは何か」という普遍的な問いを、牧田宗太郎の言葉と実践を通して現代に問いかけている点にあります。髙山先生は、牧田の志を学園の源流として捉え、その精神を次の世代へ手渡そうとしています。学園の歴史を知るためだけでなく、教育の意味を改めて考える契機を与えてくれる一冊です。

『1919年 牧田宗太郎の欧米視察旅行』紹介
『1919年 牧田宗太郎の欧米視察旅行』は、四條畷学園の創立者・牧田宗太郎が第一次世界大戦後に欧米を視察し、その見聞をまとめた著書『戦後英米學校巡り』をもとに、元四條畷学園高校校長の髙山先生が要約・編集した一冊です。原著の趣旨と息づかいを大切にしながら、現代の読者にも親しみやすい表現で再構成されています。
牧田宗太郎の視察の主な目的は、イギリスやアメリカの学校教育を直接見学し、日本の教育のあり方を見つめ直すことにありました。しかし、その関心は学校内部だけにとどまらず、社会の仕組み、人々の礼儀、公共心、自立心、生活文化にまで広がっていました。教育とは社会全体の姿を映すものであるという、広い視野が本書には貫かれています。
本書は、単なる教育視察の記録ではなく、牧田宗太郎の人間観や教育観、さらに四條畷学園の建学の精神の源流を知ることができる貴重な資料でもあります。髙山先生の編集によって、100年以上前の記録が今日にも通じる学びとしてよみがえり、学園の歩みを振り返るとともに、これからの教育を考えるうえでも多くの示唆を与えてくれます。